「自分たちに合った電子帳簿保存法対応のコツ~ITを使った電子帳簿保存法対応での注意点~」というテーマで、電子帳簿保存法に対応するために、どんなツール・システムを使っていけばよいのか、お伝えしました。
ネットで「電子帳簿保存法」と検索すると、広告も含めて膨大な情報や、ソフトウェアが表示されます。
あまりに多すぎることと、ソフトウェアも様々なものが検索結果に表示されるので、一体自分たちがどれを使ったら良いものかが分からないのです。
ソフトウェアもよくよく見てみると、料金が表示されておらず、「問合せ」・「見積り依頼」となっていることも多いようです。
一体いくらかかるの?どのソフトウェアを使ったらよいの?
端的に教えてくれている情報は皆無という・・・
どんな会社でも使っているような普通のパソコンで十分に要件を満たせます、その方法はこうです、といった内容をセミナーではお伝えしました。
要件を満たすためになにかのソフトウェアを買わなくたって大丈夫、というのが結論です。
大丈夫ではあるけれど、業務運用上、しっかりと対応しなければいけないのですが。
対面のリアルな場でのセミナー講師というのは、コロナ渦であることもあって、数年ぶりのことでした。
緊張してはいたのですが、話しながら、熱心に聞いていただいてる様子を見ているうちに熱中してしまい、あわや時間オーバーになってしまうほどでした。
終えてみると、「簡単な方法で対応できることが分かって安心した」、「費用をかけずに対応できるなんてビックリした」、「ネットで調べていたけど難しい言葉ばかりで全く分からなかったけれど、簡単なことだったのか」という反応をいただき、このような機会が持ててとても良かったです。
税務署の方も聞いている中だったので、変なこと言ってたら怖いなぁという心配もあったのですが、セミナー後、「そうやってやればいいんですねぇ!中小企業などでも簡単に対応していただけそうなので安心しました」というコメントもいただくことができて、こちらこそ安心しました。
簡単な方法で対応できるわけなのですが、そんな方法も、私が専門にしている「VE(バリューエンジニアリング)」の考え方が生きるものでした。
電子帳簿保存法に対応するための要件はなに?それはなんのため?
果たさなければならないのはなに?なにを達成すればよいの?
VEでいう「機能本位」の考え方をしていくと、とてもシンプルな方法で解決してしまいました。
目的を果たすことができるのであれば、カタチにとらわれるひつようなど全くない、という考え方です。
カタチにとらわれないので、思いも付かなかったような解決案にたどり着けることになります。
そして解決案が、もうひとつの専門分野のITの技術であったということで、自分の専門性を活かしきって、みなさまに役立ててもらえる情報を提供できることができました。
コストをかけずに目的を達成できるだなんて、この価値向上の度合いは我ながら会心の解決方法だったかもしれません(ちょっと大げさすぎ)。
VEというのもかなりマイナーな管理手法ではありますが(マイナーでもないのだけれど、広く知れ渡っているとは言えない)、改めて、様々な場面で使える考え方なのだなぁと改めて実感したセミナーでした。
国税庁で電子帳簿保存法について色々な文書が公開されています。
ネットでも様々な方が解説されています。
けど、文章で正確に説明しようとすればするほど、どんどん難しくなっていってしまいます。
正しく伝える必要があるので、仕方がないところではあるのですが、理解しづらくもなってしまうわけで、痛し痒しというところでしょうか。