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「価値ある」ドロー(引き分け)とは

先日の巨人戦の翌日のスポーツ紙で、「ドロー『価値ある』」と一面の見出しにありました。
「価値」という言葉に脊髄反射して、購入してみました。

「バリューエンジニアリング(VE)」とは、バリュー(価値)をエンジニアリング(科学技術を応用して世の役に立てる)するための技術です。
日本語で「価値工学」とも言われます。

モノコトの「価値」を上げる、それにより様々な問題改善を導き出すのがVEです。
新聞の表紙を見た瞬間に色々な疑問がわいてきました。

引き分けであるけれども、”価値がある”というのはどういうことでしょうか。
勝てなきゃ意味ないでしょ?
この場合の”価値”とは?
VEで言うところの”価値”と同じなの?違うことなの?
などなど。

巨人の原監督のコメントとして掲載されていたのは、「負けなかったのは評価できる」ということでした。

勝負の世界なので、もちろん勝つことがベストです。
VEで言うと、機能(ファンクション)を達成できなければなりません。
つまり、「勝利=機能の達成」ということになります。

この試合は、引き分けでした。
機能を確実には達成し切れていません。
しかし、勝つことよりも価値は低かったけれども、負けることよりも価値は高かったということになります。

単に勝敗の相対比較による価値の大小だけではなく、セリーグ上位の順位争いの状況からも、引き分けの価値が高まりました。

2位のベイスターズとは0.5ゲーム差であったため、負けていた場合、順位の入れ替えもある状況でしたが、ベイスターズの敗戦により、1ゲーム差に開きました。

そのような状況にあったことからも、「しっかり守った。負けなかったのは評価できる。」と原監督がコメントしているように、評価のできる「価値ある引き分け」だったのです。

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